「羽がボロボロになる…」
「新しい矢を大切に使いたい…」
初心者のうちは的に届かず、矢が地面をこすることで羽が減ってしまったり、取懸けのときに羽が落ちたりしますよね。価格も高く、また2つとない自分だけの矢を大切にする方法をみていきましょう。
①羽引(はび)きをしよう
②取懸けのコツ
③羽を修復する方法
①羽引(はび)きをしよう
”羽引(はび)き”とは取掛けた後に、少し引いた状態で保つ技術をいいます。
筈(はず:矢の番(つが)える部分)に弦がしっかり引っかかることで”失(しつ:矢が地面に落ちて失格となった1射)”の防止だけでなく、羽を保護する働きまもあります。
”羽引(はび)き”は、矢を番(つが)えた後、少し引いて、左手の人差し指と中指で挟みこみます。一手(ひとて:2本セット)のときは、もう一本を中指と薬指で挟みます。慣れるまで難しいですが、失(しつ)を減らすため、矢を大切にするためにも練習しましょう。
②取懸(とりが)けのコツ
弓道にも流派にとらわれず、流行りというものがあります。最近では真横から馬手(右手)を指すように取懸けることが多いです。
少し前は、番えている矢の5cmほど下の弦に真横から指すようにして取懸け、矢の部分に拳を上げるようにすることが多かったです。
馬手(右手)を真横かわ指すには変わりありませんが、少し下からすくうようにすれば、羽を巻き込まずに取懸けることができます。これで、取懸けのときに羽を散らす確率がグッと減ります。
③羽を修復する方法
前髪が割れるように羽が割れているときには、水を沸かした蒸気に軽く羽を当ててみてください。これだけで羽が自然に修復します。
注意点:蒸気を当てすぎると、糊(のり)が溶けてしまい、羽が根本から浮いてしまう原因になります。
まとめ
①羽引きで失だけでなく、散る羽を減らそう!
②取懸けで羽を巻き込まないようにしよう!
③蒸気は当てすぎないように注意しよう!
道具を大切にする人は何年も使い続けることができます。私も10年以上同じ道具を使っており、自分に馴染んだ使いやすい、愛着のある道具になっています。新しい最新の道具よりも、持っている道具じゃないとイヤ!と思うぐらいになりますので、こだわりの逸品に育て上げてくださいね!!
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