弓道~ゴム弓・巻き藁・的前~

弓道~悩みを解決~

「みんなは巻き藁・的前にあがっていくのに…」
「自分だけ上達していない??」

 徒手(としゅ:エア弓道)→ゴム弓→素引き→巻き藁→的前。と順に上がっていくのが弓道です。(徒手をしない・ゴム弓と素引きは同時進行の場合もあり)所属する場所によっては的前まで3か月~半年の時間をかける団体も多くあります。みんなが同じタイミングで上がれば気になりませんが、自分だけ取り残されていると不安になりますよね。今回は初心と指導の気持ちだけでなく、効率的な練習法を合わせてみていきます。

①先に上がれば的中率が高くなるわけではない。
②弓の引き方によっては、ゴム弓や巻き藁に時間をかけた方が上達する。
③上級者で徒手(としゅ)・ゴム弓・巻き藁はする。

①先に上がれば的中率が高くなるわけではない。
 弓道は武道の面を除けば(考えなければ)、矢が的にあたれば良いスポーツです。結局は矢を使ってからが勝負です。安全面だけではなく、的中するための基礎練習が徒手(としゅ)・ゴム弓・巻き藁です。
 ⑴ゴム弓(素引き)から巻き藁にあげてもらえない理由
 ゴム弓の方が引き方のコツを掴みやすいポイントも多くあります。また、巻き藁や的前では、入退場や矢取りの時間があるため、ゴム弓や素引きの方がたくさん弓を引くことができます矢を使わないポイントを重視する場合こちらの方が効率的です。
 ⑵巻き藁から的前にあげてもらえない理由
 的前では、的中させたい気持ちや・強い緊張から射形が崩れやすくなります。一方で巻き藁は的がない分、冷静に弓を引くことができます。さらに、矢取りに時間がかからないため、矢を使った練習では、的前よりも効率的です。
 →逆に早く的前で練習した方がいい内容もあるので、焦らず最終的な結果に向けて基礎を固めていきましょう!!


②弓の引き方によっては、ゴム弓や巻き藁に時間をかけた方が上達する。
 特に巻き藁だったのに、ゴム弓や素引きに戻ったり、的前から巻き藁にいくように言われると、そのレベルに達していなかったのかな…と悲しくなりますよね。でも実際は下手がから戻されたわけではありません。
 「①先に上がれば的中率が高くなるわけではない。」で確認したように、矢を使わず改善できる内容の場合、的前で練習するよりも効率的なゴム弓の練習をするほうが上達が早くなることが分かりました。必ずしも的前の練習が良いという分けではありません。指導者は、一人ひとりの射形の癖を見てより早く上達するような練習をアドバイスしています。


③上級者で徒手(としゅ)・ゴム弓・巻き藁はする。
 上級者であればあるほど、ゴム弓や巻き藁の練習に意味を持って練習をしています。弓道の昇段審査では、有段者の審査でも筆記試験で「巻き藁練習の意義(いぎ:意味)」が出題される都道府県もあります。それほど、射形の改善したい内容によっては、実践する内容です。あなどるなゴム弓・あなどるな巻き藁!!

まとめ
①より効率的な練習を行っていることを理解しよう!
②納得いかないときは、なぜこの練習をするのか指導者に聞いてみよう!
③上級者でもゴム弓と巻き藁は必要不可欠な練習!!

 目指す射形は同じであっても、骨格や日常的に筋肉の使い方によって、上級者でも引き方の癖があります。初心者の間は友人間でみても分かるようにかなり違いがありますよね。その癖にあった練習をすることが一番の近道です。練習に行き詰ったときにゴム弓や巻き藁を活(い)かせるように、初心を思い出せるように、今の練習を楽しみましょう!!

~おまけ~ゴム弓は2種類ある。

⑴上にゴムがついて、下の重りのついたゴム弓
⑵弓の形をしたゴム弓

⑴上にゴムがついて、下の重りのついたゴム弓
は下の重りが真っすぐ下を向き、揺れないように引くことで、弓が地面に垂直(90°)になる練習ができます。また、上にゴムがついていることで手の内を崩さない練習にもなります。弓が地面に垂直になる練習は十文字を意識する上でも良い練習になります。一方で、弓を引いている感覚は⑵に劣ります。
⑵弓の形をしたゴム弓
弓の形をしているので、より実践に近い引き心地を味わうことができます。大きな弓を使わずにどこでも効率的に引くことができることがメリットです。一方で、⑴の重りのような目印がないのはデメリットです。
どちらも違った良い点がありますので、ゴム弓にもこだわりを持てると楽しくなりますね!!
もう少し大きくて本物の弓のようなゴム弓もありますが今回は省略します。



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