「初射会ってなに??」
「ネタが浮かばない…」
弓道が武道であることもあり、新年の挨拶や祝いをこめた行事に”初射会(はつしゃかい)”というものがあります。余興(よきょう:楽しむための企画)も企画する人は考えたり準備したり大忙しです。どんな余興があるかいくつか見ていきましょう。
①初射会とは??
②一般的な余興
③遊び心のある余興
①初射会とは??
新年初めての射会のことを初射会といい、1年の抱負を込めて弓を引き、また弓友との新年の挨拶の場であり、おめでたい射会です。
矢渡し:射会の最初に行う射礼で射会の安全を込めたり、邪気を払う意味合いがあります。上段位者が行うことが多いです。
祝射:各自一手(ひとて:2射1セット)ずつ新年最初の矢を放ちます。新年を迎えられた感謝と1年の抱負を込めて引きましょう。
競技:通常の試合形式で的中を競います。
余興:お楽しみのゲーム感覚のある普段とは違った競技で競います。
納射:最後に上段位や優勝者が締めくくりの感謝を込めて矢を放ちます。
②一般的な余興
⑴色的(いろまと)
アーチェリーの的のように色分けされ、点数を割り振られた的。
通常、正鵠(せいこく:(図星:ずぼし)に近いほど点数が高い)
⑵扇的(おうぎまと)
五穀豊穣(ごこくほうじょう:、人間が主食とする五種類(米、麦、粟、豆、稗)が豊かにみのること)や無病息災を願うという意味があります。おめでたいものを射止める・厄を射止めて払うということの解釈ですね。
的中すると、的に矢を貫通させ、反対側から指しなおし、そのまま家に持って帰ることで演技が良いとされます。(実際には、抜いて持ち帰ることがほとんどですが。笑)
また、扇に射会の射会の名前・年月日・名前を記入してもらうことも多いです。的をもらえるというのはワクワクしますね。
⑶金的(きんまと)
約7.6cmの金色の紙を貼った的。
内容としては扇的とほとんど同じです。
③遊び心のある余興
⑴風船
風船は矢にスピードがあれば割れやすいですが、そうでない人は風船がよけてしまうことも多くあります。上から吊るしたり、棒串(ぼうぐし:的を支える串)に括(くく)り付けることが多いです。
風船の中に紙を入れて、商品をプレゼントすることもあります。
⑵絵的
1:その年の干支が書いた的。5寸(約15cm)の的を使うことが多い。
内容は扇的とほとんど同じです。かるた的といい、花札の絵柄の的を使うこともあります。
2:ダンボール的
時間がある場合にダンボールなどに絵をかいて、点数を記入したもの。絵を書きながらコミュニケーションを取ることができますが、時間がかかるので、学生に多いです。
⑶ビンゴ的
大きなダンボールを9つに区切りビンゴしたら加点や、商品をプレゼントします。
まとめ
①いつもと違う射会で新年を祝いましょう!
②余興で的をもらおう!!
③幼少期の遊び心をもってみんなと楽しもう!
みなさんの初射会はどんな余興がありますか??思いついた余興があれば、よければコメントしてくださいね!!また地域によって意味合いも変わると思うので、違ったことがあれば教えてください!
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