弓道~上達のための考え方②~

弓道~悩みを解決~

「言われたことだけやってる…」
「面白くない…」

 指導者や友人からの指導では、「こうやったらいいよ!」というアドバイスになりがちです。もちろん新しい気付きはあるものの、言われたことだけやっている…というやらされている感が強くなります。それは本当に楽しいことでしょうか。

①ゴールデンサークルで考え方をつかもう!
②動作経済の原則を弓道に取り入れよう!
③エビングハウスの忘却曲線で人間の記憶力を理解しよう!

①ゴールデンサークルで考え方をつかもう

これは中心に近づくほど理解につながるというゴールデンサークルです。
 「What」:何をしたらいい
 「How」:どのようにしたらいい
 「Why」:なぜすればいい

 (例)打起しで弓が傾く
 「What」:”弓が傾いているから改善した方がいいよ!”
 「Why」 :”綺麗な射や的中に影響する十文字がズレるからね”
 「How」 :”力を入れす優しく弓をもって、右手だけで軽くスッと拳をあげたらできるからね!”

 弓道に関わらず抜けやすいのが、「Why」と「How」です。この2点を意識するだけで、指導側も教えてもらう側も技術と知識の増加量が大幅に変わります。
 「なぜ」「どうしたら」を理解することで理解力と応用力が身に付きます。

 「Why」が抜けると、”一方的な指導”。
 「How」が抜けると、”で、どうやったらいいの?”となります。

②動作経済の原則を弓道に取り入れよう!

 動作経済の原則とは、”するのが難しい”を”しやすい”にする原則です。


 原則⑴両手を同じように使う。
 写真を見たときに、腰元でもピースしているのを見たことはありませんか?
 人間は左右同じ動作をすることが得意です。

 (例)弓手(左手)の小指に力が入らない
 →馬手(右手)の小指に力をいれると自然と弓手(左手)の小指に締めが強くなります。
 左がダメなら右を意識してみましょう!

 原則⑵距離を短くする
 距離を短くすることで動きがシンプルになります。口割りに矢がつかないときに、大三から最短距離で一直線に口割りに近づける動作。これも動作経済の原則で理解できますね。

 原則⑶動作の数を減らす
 無駄な動きを減らし、シンプルな動きを意識してみましょう。シンプルになれば単純な動きになるので、考えることも身体の負担も減り、気持ちも動きも楽になります。すると、頭の整理もできるので、上達のスピードがあがります

 原則⑷楽にする。
 原則⑴~⑷のまとめになりますが、複雑にならずより単純で簡単な動作にすれば、効率のいい運動と考えができます。意識も身体も楽にしましょう。


③エビングハウスの忘却曲線で人間の記憶力を理解しよう!

 心理学者のエビングハウスによると記憶したことは、復習しなければ
 1時間:56%
 1日 :74%
 1か月:79% 忘れていくと言われています。

 復習をすることで少しずつ記憶に残り、時間が経っても100%に近い状況をつくれるというものです。これは、運動も同じことがいえます。身体も動きを記憶するからです。

 また、記憶しなくても思い出せる状況をつくることも大切です。そのときに「①ゴールデンサークル」で考え方を知って入れば、答えと方法にたどりつくことがき、「②動作経済の原則」でより簡単に考え、身体を動かすことが出来ます。

まとめ
①理解することで、どうしたらいいかが分かる!
②よりシンプルにすることで、簡単になる!
③復習することで、身につく!

今回取り上げた思考方法は、弓道に限らず、勉強や仕事、他の趣味にも効果があります。是非、実践して充実した日々にしてくださいね!!

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