射法八節のコツ⑦~離れ~

弓道~射法八節~

「離れが射法八節にはいっているのはなぜ?」
「離れるタイミングが分からない…」

矢の発射のタイミングの”離れ”が射法八節に入っているのには、ここでも重要なポイントが入っているからです。離れにも的中させるためのコツが隠されています。
(「足踏み」「胴造り」「弓構え」「打起し」「引分け」「」)

①離れはここまで意識してきた射法八節を活かす場!
②離れは会の延長!
③左右にパンっと開く!

それでは、見ていきます!!
①離れはここまで意識してきた射法八節を活かす場!
 離れる瞬間に今まで意識してきたことを崩さないようにすることが大切です。ここでは離れる瞬間に崩れてしまうポイントを見ていきます。
 ⑴手の内が崩れる

 離れの瞬間に手の内を緩める・強く握ることはありませんか?
 離れの瞬間に手の内を崩さずにポンッと軽く親指を的に向かって押し切りましょう。このときに起きてしまうのが⑵です。
 ⑵体の軸がずれる

 弓は引くものではなく、押すものと表現してきたように、もちろん”押し”が中心です。でも、この意識があまりに強すぎると離れる瞬間に的の方向に体が動いてしまうことがよくあります。胴造りで意識してきたこと、五重十文字を思い出しましょう。射法八節は足踏みから始まっている繋がった動きです。

②離れは会の延長!
 「射法八節⑥~会~」でお話したように、大三30%の力→会120%→離れ150%の意識で弓を押し、押した分を引きます。離れのときに一瞬の”間”を作らず押し引きしている途中で離れる意識が鋭い矢を放つコツです。このときのスッと離れる感覚が自然な離れの感覚です。
一瞬の間を作ると、会までの120%の頑張りがなくなります。もったいない!

③左右にパンっと開く!

 押した分引いているということは結果として、左右均等の力で押し引きしていることになります。押しと引きの中心点は胸と胸の間です。ここを支点(中心)にして、胸を開くようにして離れましょう。このとき”残心(身)”の形をイメージして離れることも大切です。

まとめ
①足踏み~会までで作り上げてきたものを失わないようにしよう!
②会の延長に離れがある!押し引きの途中で離れてみよう!
③胸の中心を軸に、左右に胸を開こう!

弓道は見た目は楽そうですが、足踏みから意識してきたことを忘れずに離れまで意識していくことを考えると、全身運動だけでなく、考えることが非常に多いことが分かりますね!!一つずつ頭の中を整理しながら楽しんでいきましょう!!
次回、”残心(身)は結果発表”です!!
(「足踏み」「胴造り」「弓構え」「打起し」「引分け」「」「離れ」「残心(身)」)

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