弓道~多くの改善点を絞る方法~

弓道~悩みを解決~

「色んな人から教えてもらうけど、いわれる事が違う」
「修正する部分が多すぎてどこから意識すればいいか分からない」

指導者や友人間で教え合い切磋琢磨することも弓道の楽しみの一つです。でも、人によって目につくポイントが違ったり、伝え方のニュアンスが異なることから改善する点が山のようになることが多いのも難点です。どれが間違いということもなく、全て正解ということがほとんどです。では、どう整理し、どう意識していけばいいのか考えましょう。

①どれも正解!
②ポイントを絞り、改善する順番を決めよう。
③意識の仕方を考えよう!

では、見ていきましょう!!
①どれも正解!
 人によって目につくポイントが違うだけで、自分の射形を客観的に(外から見ている)人が違和感を持ったポイントを伝えられていることがほとんどです。
 教えてもらったことは、ノートにメモを取りましょう。今すぐ修正するポイントではないものも含まれていますが、後々改善するポイントとなることも多いです。また、”書く”ことで別の人からのアドバイスと合わせて整理することもでき、実は同じことを伝えようとしていたということ多いです。
 メモするときのコツ:自分が意識する内容とは別に、教えてもらったことを射法八節に分けて書くページを作りましょう。慣れてきたら、細かいポイントか大雑把なポイントか印をつけましょう。

②ポイントを絞り、改善する順番を決めよう
 ⑴ポイントを絞る
 「①どれも正解」でのメモができたら、簡単に改善できそうなものを5つ選びましょう。その中からさらに2つに絞りましょう。絞った2つができるようになったころには他にもできるようになっていることが多いです。
 コツ1:三重十文字・五重十文字に関わる内容から簡単にできそうなものを選ぶ。 (三重十文字と五重十文字)
 コツ2:一度に意識できるのは基本1~2点。器用な人で最大3点まで。
 ※意識しながら修正している途中に違うポイントの指導が入ることもあります。相手はあなたのことを思って善意で伝えてくれているので、一度聞きメモに残しましょう。可能であれば、今意識していること、なぜそれを意識しているかを伝えましょう。
 ⑵改善していく順番を決めよう。
 細かいポイントよりも、大雑把なポイントの方が難易度が低いです。大雑把なポイントから改善していくことが上達への近道です。中級者でも大雑把な修正点はありますので、初心者もあせらずコツコツ順番に意識しましょう。急がばまわれです!
 コツ:大雑把なポイントから意識していきましょう。

③意識の仕方を考えよう!
 改善するときは、物理的に骨や筋肉の動きを考えていく必要があります。まずは、原因を探しましょう。例えば、「離れで馬手(右手)が前に出る」
 この場合、⑴なぜ前に出るか→A.引く幅が小さいから。B.馬手肘の位置が体の前にあるから。C.馬手拳の捻りが弱いから。。。。とパターンがいくつかあります。原因を考え、自分がどれに当てはまっているかを考え、修正していくことが必要です。もちろんAとCの両方ということもあります。
 コツ1:原因が見つからない場合は、気にしているポイントを射法八節を残心(身)→離れ→会…のように、逆の順番に遡(さかのぼ)って分析していきましょう。
(「残心(身)」「離れ」「」「引分け」「打起し」「弓構え」「足踏み」)
 コツ2:改善する方法を文章にするか、口で説明してから実践しましょう。
 ※「離れで馬手(右手)が前に出る→後ろにする。」のように、「~する」ではなく、「~が原因だから~を~する」という考え方をしましょう。
 

まとめ
①みんなが言うことはすべて正解!メモに残しておきましょう!
②一度に意識して改善できるのは1~3か所!大雑把なポイントからコツコツ!

③原因の分析と解決策を具体的に形にしてから実践しよう!

 この人は自分より弓道が下手だから…と指導を聞き入れない人もいますが、自分より的中の低い人は”初心”という大きな武器を持っています。自分の忘れていたことを思い出させてくれますし、違った視点から教えてもらうことができます。
 自分で気づけないポイントを教えてくれる周囲の人を大切にして、弓道を一緒に楽しもう!!

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